
こんにちは。並木町歯科です!
ところで、江戸時代の有名な俳人、松尾芭蕉は、ほとんどの人が、名前を聞いたことがあるほど有名ですよね。
実はそんな芭蕉も、歯の悩みを抱えていたのです。
その背景がわかる俳句を紹介します。
「結ぶより 早歯にひびく 泉かな」
手に泉の水をすくうと、口へ運ぶより先に、水の冷たさが歯にしみるように感じるという意味があります。せっかくの清水ですが、しみると思いながら飲んだのでしょうか?
「衰へや 歯に喰いあてし 海苔の砂」
芭蕉が海苔を頬張ったときに、混じっていた砂を噛んでしまい、ズキンと痛みを覚えたその瞬間に身の衰えを切実に感じたという意味です。
これらの俳句は芭蕉が40代の頃の俳句とされていますので、年齢とともに歯が弱くなり、虫歯や歯周病に感染していたのではないか?と想像されます。
歯の状態から体の衰えを痛感し、嘆く気持ちを句で表しながら旅をしていたのかもしれません。
虫歯や歯周病は、最終的には歯が無くなってしまう病気で、抜歯をすることもあります。江戸時代はおそらく麻酔がないので、麻酔をしないで抜歯とは、怖いですね。表面麻酔のようなものはあったそうですが、表面麻酔だけで抜歯では苦痛が伴いそうです。
昔の人は、すごく大変そうですね。
私達は日頃からセルフケアを丁寧に行い、歯を大切にしていきましょう!