
こんにちは!並木町歯科です。
皆さんは歯磨きをする時、歯ブラシの毛を濡らしますか?濡らしてる方、意外と多いのではないでしょうか。私も歯科衛生士になる前は、当たり前のように歯ブラシを水道水で濡らし、濡れた歯ブラシに歯磨き粉をつけて歯磨きをしていました。家族から教わったわけではなく、自然に身についた習慣でした。
実は歯ブラシは、水で濡らさず、乾いた状態で使用するのが良いんです。理由もちゃんとあります。
①濡らした歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くと、泡立ちが良くなり、口の中いっぱいに歯磨き粉が広がります。すると、非常に爽快感を感じるので、歯磨きができたと錯覚してしまいます。磨けていないのに「磨いた気」になっただけでは虫歯や歯周病のリスクが下がることは無いので危険です。
➁歯磨き粉の成分が水で薄くなると効果が減ってしまいます。歯磨き粉は成分と濃度が大切です。虫歯や歯周病予防のための成分、濃度が水によって薄まってしまうと効果が半減してしまうどころか全く効果が得られなくなってしまうこともあります。これはとてももったいないことです。
➂歯ブラシの毛の材質によって、毛のコシが落ちてしまいます。水で濡らした歯ブラシは、少し柔らかくなる気がしませんか?それってデメリットなんです。歯ブラシの毛はコシが大切で、柔らかくなりすぎると汚れを落とす力が弱くなります。
歯ブラシを濡らすデメリットはたくさんありますが、残念ながらメリットは特に見当たりません。
普段、歯ブラシを濡らして使用していた方は、歯ブラシを乾燥したまま使ってみてくださいね!