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歯科と栄養

こんにちは、並木町歯科です。

 

みなさんはご自身で普段食べているものにこだわっていますか?

 

栄養学という学問がありますが、歯科とすごく密接な関係があるので今日はそのお話をしていきたいと思います。

 

栄養学は歯科衛生士養成学校でも勉強する必須科目です。そして、最近の歯科衛生士国家試験では、栄養学の出題割合が多いと感じます。

 

栄養療法(オーソモレキュラー療法)とは、人間の約60兆個の細胞の生合成や代謝を整えて、さまざまな疾患を改善させる治療方法のことです。

 

このオーソモレキュラーという栄養療法は欧米を中心に発展しています。

 

個人の体質や体調によって必要な栄養素の種類や量が違うため、血液検査データから、不足している栄養素を探り出し、正しい食事から栄養を取ることはもちろん、必要に応じてサプリメントや点滴などで高濃度の栄養を補充することで自然治癒力を高め、症状の改善、さらには病気の進行抑制や予防につなげることが目的とされています。

 

口腔内の病気には、舌痛症やドライマウス、多発性口内炎などがあります。

 

原因はさまざま考えられますが、栄養療法によって改善できる場合があります。

 

たとえば舌痛症という舌の側面がひりひりと痛む病気があります。

 

舌痛症のある方は糖分摂取が過多となっており

 

→体内で糖分を分解するためにインスリンを大量に消費する

 

→インスリンを体内で作るために亜鉛を使う

 

→体内で亜鉛が不足することで舌痛症が起こる

 

というサイクルになっていました。

 

ほかにも、鉄分不足は「歯茎の出血」「知覚過敏」の原因になりますし、タンパク質不足は「ドライマウス」になるといわれています。

 

 就寝前に糖質の多い食事を摂ると、食後に上がった血糖値が睡眠中に一気に下がります。

 

 この下がった血糖値を回復させようとするホルモンが分泌され、また一気に血糖値が上がり、血糖値が乱れます。

 

 これが身体にとってストレスとなり交感神経が優位になるため、歯ぎしり・食いしばりの原因となることがあります。

 

 

 このように、口腔内で起きている症状や病気は、普段ご自身が取り入れる栄養で解決することもできます。

オーソモレキュラー、気になる方は是非調べてみてください。