· 

災害時の口腔ケア

こんにちは、並木町歯科です。

 

2024年も早いもので半分が過ぎましたね。

2024年元旦、石川県能登半島で大きな地震が発生しました。

被災された方も多く、1日も早い復興を願うばかりです。

 

そして、南海トラフ地震も近年起きると言われており、防災意識がより高まっていると思います。

 

もしもの為に、災害時の口腔ケアについてお話しします。

先ず、災害時の口腔ケアは命を守ると言っても過言ではありません。

 

しっかりと歯磨きした口腔内でも細菌は1億個居るといわれています。

では、1日歯磨きをしなかった場合、口腔内の細菌はどのくらい増えるでしょうか。

 

1日歯磨きをしなかった場合、口腔内の細菌は、歯磨きした場合の約6倍の6億個になるとされています。

 

阪神淡路大震災の震災関連死の約24パーセントが肺炎です。

この肺炎の中には誤嚥性肺炎も含まれます。

心不全や心筋梗塞を上回り震災関連死の1位が肺炎。

 

口腔内には常に300〜500種類の細菌がいます。

その細菌が飲み込む力の低下で肺に入り炎症を起こして発症するのが誤嚥性肺炎。

 

災害時には、水不足で歯を磨けない、歯磨き場所に制限がある、ストレス等で体の抵抗力が低下する、唾液量の低下等が問題となります。

 

口の中を清潔に保つ、唾液を出すのが口腔ケアのポイントとなります。

 

出来れば毎食後に磨くのが理想ですが、水が貴重な方は、

・濡らしたガーゼやハンカチで拭う

・口腔清拭シートを利用する

・ペットボトルのキャップ1〜2杯の少量の水でうがいをする

等でもお口のケアをする事ができます。

また入れ歯は菌の温床です。

口腔清拭シート等を利用し、清潔に保つことをおすすめします。

 

災害時、お口の健康は後回しになりがちです。しかし、口腔ケアは命を守る要です。

 

お水や保存食などと共に、口腔清拭シートも備蓄しておくと良いですね。

 

ご覧いただきありがとうございました。