こんにちは、並木町歯科です。
今回のスタッフブログでは、【酸蝕(さんしょく)症】についてお話ししていきたいと思います。
あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、4人に1人が罹患していると言われている酸蝕症。
どんな症状で、何が原因で起きるのかをお話ししていきます。
歯の表面を被っているエナメル質は、リン酸カルシウムでできている人体で最も硬い組織です。
しかし、強い酸に触れると化学反応を起こして分解され、溶け出してしまいます。
歯の表面のエナメル質が溶けてしまうと、その下にある軟らかい象牙質がむき出しの状態になり、食べものを噛んだり歯磨きをしたりする時の摩擦でどんどんすり減ってしまいます。
こうした状態を放っておくと、冷たいものがしみる知覚過敏症になったり、むし歯が一気に進行したりするなど、さまざまなトラブルを引き起こすことになります。
この現象を「歯の酸蝕」といい、酸蝕によって歯が病的に傷んでしまった状態を「酸蝕症」と言います。
1日2回、歯が酸に触れる機会があり、口をゆすがずにいるとエナメル質が酸蝕症のリスクにさらされてしまいます。
代表的な酸として、みかんやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の果物や果汁からつくられたジュース、梅干し、ビタミンCなどを含む酸性のビタミン剤やサプリメント、アスピリンなどの酸性の薬剤、炭酸飲料、黒酢、栄養ドリンク、ワイン、スポーツ飲料等が挙げられます。
例えば、飲むお酢を炭酸で割って飲む飲み方等は体には良い事がたくさんあるのですが、歯にはあまり良くありません。
この様に普段健康の為に行っている事にも酸蝕症のリスクが隠れていたりします。
適量を心掛けると良いですね。
今回の写真は、スタッフの差し入れのはっさくです。
皮を剥いて直ぐに食べられる状態で差し入れしてくれました。ありがとうございます。
今回の酸蝕症にぴったりだと思い写真を撮ろうとした時には、すでにスタッフみんなで美味しく食べた後でした!
ご覧いただきありがとうございました。