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歯科医師の高畑です。
先日出先の富山で池田屋安兵衛商店さんを訪問しました。
ここは"反魂丹(はんごんたん)"という伝統ある漢方を製造している老舗です。
今回はそんな富山で伝統のある漢方のお話です。
富山は江戸時代より"富山の売薬"という言葉で有名になるほど薬の製造販売の拠点となっていたようです。
中でも有名な反魂丹という漢方は万能薬として富山をはじめ日本全国で売られていました。
しかし明治以降になり漢方が政府により否定され西洋薬が登場するとほとんどの漢方業者が廃業するほどに追い込まれたといいます。
そんな中、昭和初期に漢方の伝統や歴史を受け継ぐため池田屋安兵衛商店さんが創業し、それからは反魂丹は胃腸薬として生まれ変わり広く親しまれ現在に至ったそうです。
現在池田屋安兵衛商店さんでは反魂丹をはじめ多様な漢方が販売されています。
丸薬製造をしていた木製機械も残っており、伝統的な丸薬製造体験をすることもできます。
ぜひ一度ご見物されてはいかがでしょうか。
話はやや変わり、現在医療業界では漢方が再び脚光を浴びています。
西洋薬と比べて効きがマイルドといわれる漢方ですが、その分副作用も出にくく使いやすい薬として評価されており、歯科でも近年保険適応されているものが出始めています。
当院も新たに口腔乾燥症やむくみに効く"五苓散(ごれいさん)"という漢方を導入しましたので、興味のある方はぜひご相談ください。